果樹生産・収益力を強化 団地造成し定植開始

JA佐久浅間
団地にリンゴ苗を新植した小林さん
団地にリンゴ苗を新植した小林さん

JA佐久浅間は、果樹の生産力と収益力の強化を図ろうと、果樹の団地化に乗り出した。2021年度は佐久市内に2ヘクタールを造成し、3月下旬にリンゴ「ふじ」の苗を新植した。JAでは、早期から収穫可能で品質低下などのロス果が少なく反収の増加が図れる、新わい化栽培の振興に向けた苗木の育成にも着手。果樹産地を再生し、生産拡大と収益力の向上を図り、生産者の経営安定につなげる。
JA佐久浅間長期ビジョン3カ年プラス2カ年計画の「実需者ニーズに対応した農畜産物の生産振興と販売力の強化」の実施具体策の一つ。団地は地域重点振興地区に定めた佐久市中佐都地区に2ヘクタールを整備。今後も荒廃園などの整備を進めて規模拡大を図る方針で、地域の活性化につなげる。
佐久市塚原の小林利国さん(63)は団地の利用契約を結び、16アールの面積にリンゴ「ふじ」を新植。「早期の収穫に向けて作業を進めたい。園地をまとめることで安定生産につながると思う」と期待を寄せる。
JAでは団地の造成と合わせ、国の果樹経営支援対策事業を活用し、リンゴ9ヘクタール、モモ1.5ヘクタール、プルーン1.5ヘクタールの改植も計画している。

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