JAグリーン長野野菜部会葉菜専門部は、露地の「リーフレタス」の出荷を4月20日から本格化させる。4月20日から5月の大型連休前を重点販売期間に設定し、小規模産地の小回りを生かして、競合産地間の中継ぎとして長野県内市場を中心に出荷。計画的な出荷予約で生産者の荷をまとめ、鮮度など品質の良さをアピールしながら、生産者手取りの確保・拡大につなげる考えだ。
本格出荷を前に、4月15日と19日に2会場で目揃い会を開催。15日の長野市若穂の若穂果実流通センター会場には2戸が参加し、営農技術員が販売情勢と出荷規格を説明した。今年は3月の気温が高めに推移したものの、4月中の低温によって生育が鈍化し、昨年よりも4日ほど遅い状況。今後、天候に合わせて散水しながら、丈の伸長などにつなげる考え。また、競合産地間の端境期などを狙い、生産者とJA、またJAと市場間の情報連携を密にしながら、安定価格販売につなげる考えを示した。生産者の一人は「今年は生育が若干遅れているが、良いものを出荷できるように最後まで管理したい」と意欲を見せた。
露地出荷のレタスは、高齢化や品目転換を理由に、昨年に比べ出荷量・出荷者が減少となっているが、春先の収入確保の重要な品目として栽培され、全体ではリーフレタス・グリーンリーフ合わせて約5,300ケース(1ケース=4kg)の出荷を見込む。引き続き、JAでは、高齢化にも対応し得る軽量・省力化品目として、積極的にリーフレタス栽培を推進したい考えだ。