ハウスキュウリ「地産地消」目指してスタート

JAグリーン長野
出荷品を見て荷造りのポイントを確認
出荷品を見て荷造りのポイントを確認

JAグリーン長野野菜部会施設果菜専門部の主力「キュウリ」の出荷が本格化した。曇天や朝晩の気温差から昨年に比べて生育が2日ほど遅れたなか、3月22日から加温作型の出荷がスタート。4月上旬には、専門部員の荷が揃い、5月から6月に出荷のピークを迎える。「地産地消」を強みに、地元市場を最大の取引先に、学校給食への供給も含めて、毎日出荷に取り組む。
全戸の出荷が始まるのに合わせて4月8日、地元市場の担当を招いて、生産者17人とJAが、同町のJA道島集荷所で目揃い会を開いた。市場担当者は昨年は「コロナ特需」で野菜価格が高騰したが、今年は平年並の推移であることを報告。また、「他産地からも納品はあるが、御地の鮮度はピカイチ。地元産を売りにスーパーのバイヤーのファンを増やせるように精いっぱい販売していく」と話し、安定数量・高品質な出荷を要請した。また、目揃い会では、病害虫の被害果の混入防止、形状の選別、荷造りの方法など班で決めた規格の徹底を確認。営農技術員は「荷造りが価格にも影響するので、丁寧にそろった詰め方で1円でも2円でも高い販売につなげたい」と協力を呼びかけた。橋本義紀専門部長は「いよいよ本格化しているので、ここで確認したことを徹底して、健康に気を付けて出荷していきたい」意気込んだ。
2020年度の販売実績は天候不順が影響して19,000ケース(計画比93%)の出荷量だったが、コロナによる需要拡大などにより販売金額は計画比119%となった。21年度は22,000ケースを計画し、3月末から9月にかけて、半促成、路地と出荷リレーにつなげる。

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