担い手育成へ 初心者向け講座を開講

JAグリーン長野
講義資料を見ながら、真剣に説明を聞く受講生(長野市篠ノ井、4月12日)
講義資料を見ながら、真剣に説明を聞く受講生(長野市篠ノ井、4月12日)

JAグリーン長野営農部は4月10日、農業初心者向け講座「グリーン農業講座」を開講した。定年帰農者や新規就農者など農業初心者を対象に、果樹・野菜・水稲・花きの品目や栽培方法を伝授。また、様々なJA主力品目に触れ、新品目の導入や規模拡大に役立ててもらう考え。担い手確保・育成に向けた農業の「入口」講座として、今年で15年目の開講だ。
今年は、新型コロナウイルス対策として例年に比べて規模を大幅に縮小。12人の受講生を迎えた。少人数の利点を生かし、受講生によりそった指導をめざして、適宜受講生の要望も含めた講義を行う。初回は、長野市篠ノ井の営農センターで春の栽培管理や初心者向けの営農作物などを、花き・水稲・野菜・果樹の順で営農技術員が説明した。野菜の講義では、基本となる「土づくり」を主に、技術員が用意した「団粒構造」と「単粒構造」の土のサンプルについて水の浸透具合を見比べてもらいながら、基本作業の重要性を説いた。受講生からは、施肥時期についてや、病害虫対策について積極的に質問が寄せられたほか、受講生は熱心に講義資料にメモを取りながら、技術員の指導を聞いていた。
講義前のオリエンテーションでは富澤繁男営農部長が「農業に興味を持っていただくことを一つの目的に、広く浅くでも学んで技術を習得してほしい」と激励するとともに、さらに知識を増やせる場・ステップアップとして、品目別セミナーへの参加や生産部会の加入も呼びかけた。
講座は月に1度、作物の生育に合わせてほ場を会場に開く予定。また、同講座のほか、品目別セミナーを5月以降に開講し、農業の担い手確保と育成に努める考えだ。

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