JA佐久浅間は長期ビジョン(2019年~23年)のリーディングプロジェクトの一つ、地域の農業振興と農業所得の増大プロジェクトの具体策として、営農指導活動の充実に取り組んでいる。技術面のアドバイスだけでなく、農業融資の活用や労働力の確保、農業資材の提案などを呼び掛けることで、JAの総合事業のメリットを十分に生かした営農指導を目指す。
方策の一つとして今年2月を訪問活動月間に位置付け、営農指導員が管内の農家を訪問。農閑期を利用し、農家と対話することで信頼関係を深め、JAとの結び付きの強化を図ることが目的だ。
活動期間中、23人の営農指導員が110件の農家を訪問。昨年度の農産物の生産状況など農業全般に掛かる聞き取りを行い、ニーズに応じた栽培管理や施肥、防除などの技術指導の他、新たな作付けや栽培施策などをアドバイスした。
21年度は地域営農指導員と連携し、地域を横断した品目別専門指導体制の構築に取り組む。また、融資業務に携わる金融部と事業間連携を強化し、同行訪問を通じた農業融資相談などにも取り組む方針だ。
JA営農経済部の山崎秀二部長は「農家と対話する機会を増やしJA事業への理解を深めてもらうことで、地域の農業振興と農業所得の増大に取り組みたい」と話している。