珍味!根ニラ 収穫大詰め/諏訪市の上原農園

JA信州諏訪
収穫したばかりの根ニラを手にする矢島さん
収穫したばかりの根ニラを手にする矢島さん

諏訪市の上原農園で、根ニラの収穫が大詰めを迎えている。上原千歳さん(同園代表)家族が、スコップを使って1株ずつ掘り出し、ていねいに水洗いした後、毎日約5kgずつ出荷。購入者からは「ホクホクしていておいしい」と好評だ。
根ニラは、地上に青芽が数センチ出た際に収穫し、長く伸びた根を食べる根菜。味はニンニクに近く、炒めたり天ぷらにしたりとさまざまな料理のアレンジに活用することができる。同園の矢島伸一さん(55)は「毎年の植え替えや土づくり、根の間の土を水で洗い流す作業など手間はかかるが、冬の間の大事な収入源となっている」と話す。
同園で根ニラの栽培を始めたのは、20年前。知り合いから株を分けてもらい、そのおいしさを知ったことがきっかけだったという。当時は栽培に関する情報が少なかったため、試行錯誤を繰り返し、現在は作付け面積を5アールまで広げた。その見た目の珍しさと豊かな風味が反響を呼び、管内のA・コープ店や直売所のほか、ホテルや飲食店などにも卸している。
昨年は5月に株分けを行い、11月後半に初出荷した。収穫は4月下旬まで続ける予定だ。管内の生産者は少ないが、矢島さんは「気候的に、諏訪は栽培に適した土地だと思う。今後は地域の方とコラボするなどして根ニラのさまざまな活用法を見つけ、このおいしさを広めていきたい」と意気込みを語っている。

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