7億4,000万円達成 巣ごもり需要追い風に

JAグリーン長野
目標達成に向けて協力を呼び掛ける塚田清秀直売会長
目標達成に向けて協力を呼び掛ける塚田清秀直売会長

JAグリーン長野管内A・コープ3店舗に農産物を出荷する「A・コープ直売会」は2020年度、生産販売金額7億4,000万円(計画比101%)を達成した。令和元年台風19号災害で落ち込んだ2019年度6億8,700万円と比較すると108%の実績。産地復興と生産者の意欲向上に歩みを進めている。
販売金額の伸長は、生産者の出荷ルール・出荷規格の徹底、および継続的な出荷努力によるもの。台風19号被害も尾を引き、JA管内全体で農家の減少等も課題となる中で、直売会員は1055人(前年17名増)、出荷者および出荷物の拡大にもつなげた。また、直売所では、消費者の買い上げ点数が昨年度の333万点から、今年度は、354万点へと伸長。新型コロナウイルスにより、会主催の集客イベントが開けなかったものの、地域に根差した直売所として定着していること、また、農産物プレゼントキャンペーンによる効果、新型コロナウイルスの外出制限に伴う家庭内需要(消費)の増加も追い風となった。
A・コープ直売会では、これらの結果を確認し、21年度の事業計画・目標を決議する定期総会を4月20日に、長野市稲里町のグリーンホールミナミで開催。新型コロナウイルス対策として役員のみを招集。JA役職員ら合わせて30人が出席し、4議案を審議した。21年度は、7億5,000万円を目標に掲げることを決議。塚田清秀直売会長は「この会は農作物を売る喜びを感じ、会員で交流を深めることもできる良いところだが、コロナウイルスの関係で十分に活動ができずに残念だが、コロナ禍で巣籠需要も増えているので、7億5,000万円の目標を達成できるように頑張ろう」と呼びかけた。安藤猛常務は、直売会員のJAへの協力と継続出荷に感謝を伝えるとともに、「私自身も会員で、皆さんと一緒にもっと盛り上げていきたい」と話した。

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