JA上伊那営農経済部と生産者直売部会は4月7日、JA本所で令和2年度の定期総会を開いた。同部会の役員やJA職員17人が出席。令和2年度事業報告や令和3年度事業計画などについて説明がされた。
JAの小林富夫代表理事専務理事は「これからは凍霜害、干ばつなどが心配される。店舗では店長中心にお客様に声をかけながら皆様の大切な農産物を販売していくので、変わらぬ出荷をお願いしたい」とあいさつした。
令和2年度は暖冬で大きな災害もなく順調なスタートとなったが梅雨入り後7月までの記録的な長雨と日照不足により農作物は大きな影響を受けた。また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、伊那市西箕輪の『とれたて市場』では昨年4月中旬から約1ヵ月間休業を余儀なくされ、営業再開後も大型バスなどの観光客が減少した。しかしながら、生産者直売関係を含めた一般家庭用の販売は巣ごもり需要で好調に推移。A・コープ店やファミリーマートJA店などを含めた19店舗合計で販売高は前年対比110.8%と前年を上回った。
令和3年度は箕輪町の指定管理者として運営する農産物直売所『ファームテラスみのわ』が4月3日にオープンし、20店舗となった。同部会では今後も利用者に安全安心な農産物の提供、生産者が出荷したくなるような直売所づくりをめざし、出荷ルールの再確認や魅力ある売り場づくりにより一層力を入れていく。