ハウスサクランボ出荷始まる

JA中野市
初出荷を迎えたハウスサクランボを慎重に検品作業するJA担当者
初出荷を迎えたハウスサクランボを慎重に検品作業するJA担当者

JA中野市で加温ハウス栽培のサクランボが3月31日から出荷を始めた。農家1戸が「高砂」や「香夏錦」「佐藤錦」約20キロを出荷。主に贈答用として東京や大阪、名古屋などの市場に出荷し、300グラム化粧箱が市場価格10,000円台と順調なすべりだしだ。
農家は1月上旬にビニールを被覆し、加温機や二重カーテン、換気扇を利用して昼夜の温度管理を行う。開花後、ミツバチによる受粉や人工授粉などの作業をして、約90日で収穫を迎えた。近年は農業資材や原油価格高騰の影響で温度管理などに苦労したが、生産者の努力と天候にも恵まれ、食味や着色、玉張りもよく品質は上々だ。
JAサクランボ部会の永沢誠一部会長は「高品質な中野市産サクランボを多くの人に味わっていただきたい」と話す。
JAとJAサクランボ部会は、安心・安全対策をさらに強化するため、パックの裏面や化粧箱の側面など商品のひとつひとつに、生産者番号の明記をしている。最終的に消費者に届いた段階でも生産者を特定することが可能で、消費者から信頼され満足される産地を目指している。
ハウス物は16戸の農家で21棟のハウスで栽培し、6月上旬まで8.5トン、露地物は6月上旬から7月上旬にかけて1.5トンを出荷する計画だ。露地も含めた総栽培面積は約7ヘクタール。
JA管内では5月下旬から6月下旬まで、人気のサクランボ狩りも始まる予定だ。

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