豊作へ生産者の願いをのせ アンズの花見頃

JAグリーン長野
あんずまつり会場で満開の花を眺める来場客
あんずまつり会場で満開の花を眺める来場客

長野市松代町東条の「東条あんずまつり」が3月末、満開とともに来場のピークを迎えた。今年で13回目の花まつり。地元アンズ生産者を中心に、東条あんず祭り実行委員会を組織。開花にあわせて3月25日から、会員の園に、駐車場や特設テントを設け、来場客の案内や生産者・地元住民が手掛ける「アンズ加工品」や「おやき」等の物販など行い、アンズの花を愛でる客らをもてなしている。31日は、特設テント前の園がちょうど見頃。来場客が次々と訪れ、一帯に咲く花を観賞していたほか、実行委員会が設置した椅子に座り、ゆっくりと花に見入っていた。市内から来場した男性は、「初めて来たが、ちょうど見頃で、存分に楽しめた」と感想を寄せた。
実行委員会によると、新型コロナウイルス対策として、消毒用アルコールの設置を行ったほか、物販コーナーでは販売量を例年より減らし、また、恒例のイベントも自粛したものの、31日までに県内を中心に約5,000人が訪れるなど好評を博しているという。阿部惣一実行委員長(73)は、「来場者のみなさんに花を楽しんでもらえるのは非常に良い。農家にとっては、今年も綺麗に花が咲いて、たくさん良い実がなることを祈っている」と話した。まつり期間は4月4日を予定する。

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