果樹産地発展へ意思共有 もも部会・りんご部会定期総会

JAグリーン長野
「もも産地を守るを合言葉に頑張ろう」と呼びかえる宮﨑もも部会長
「もも産地を守るを合言葉に頑張ろう」と呼びかえる宮﨑もも部会長

JAグリーン長野もも部会とりんご部会は3月26日、長野市篠ノ井のグリーンパレスとくらしのセンターで定期総会を開いた。新型コロナウイルス対策として、出席対象を役員に絞って規模を縮小するなか、2020年度の部会活動実績、2021年度の生産目標を共有した。
このうち、もも部会は2020年度、「令和元年台風19号災害」からの復興をめざし、「産地の再構築」を目標の一つに掲げて生産活動にまい進。しかし、開花期の低温、収穫直前期の長梅雨、また、モモ穿孔細菌病の発生等が品質に影響し、台風19号分の減産見込み以上に、出荷量の減少に苦しんだ。しかしこのなかでも、生産者の適期収穫による出荷努力と、市場からの強い出荷要請により、高単価での取引につながり、また、若手生産者を中心に、苗木の新植もすすみ、産地の復興へ期待が高まり、取扱量は約1400トン(計画比65.3%)、販売金額は7億5,400円余(計画比76.2%)となった。宮﨑淳一部会長は「台風、せん孔、コロナなどトリプルパンチの苦しい状況だが、長野県No,1のもも産地を守ろうを合言葉に、生産意欲を高めよう」と呼びかけた。
りんご部会では、生産者の高齢化による生産者・生産量の減少もあるなかで、高密植栽培や半ワイ化栽培など、省力栽培技術の導入や、長野県オリジナル品種の生産振興などで、生産維持、また、恒例の「ふじまつり」は中止したものの、即売会などで販売先・期間を確保し、生産者手取りの確保・向上につとめてきた。結果、販売金額は8億9,900万円余(計画比98.6%)を確保。宮崎定一部会長は「コロナの中、改善できることは改善してやってこれた。部会員の意見でさらに改善できるところは改善し、よりよりりんご部会にしていきたい」とあいさつ。駒村信一専務は、「JAも生産者のみなさんと一緒になって取り組んでいくので、なんでも技術員に相談してもらいたい」と呼びかけ、さらなる生産振興へ、部会活動支援を約束した。
JAでは、引き続き、生産者の生産部会への加入と部会と一体となった生産・販売により、果樹産地の維持・発展に努める考え。

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