千曲市でアンズ開花、生育前進

JAながの
千曲市森で開花したアンズの花
千曲市森で開花したアンズの花

JAながのは3月21日、千曲市森地区で観測しているアンズの基準木で、開花宣言をした。基準木の品種は「平和」。昨年と比べて2日遅く、平年より11日早い開花となった。
昨年は暖冬の影響でアンズの生育が極めて早く進み、春先の霜や降雪により大幅に収穫量が減少したため、今年も各生産者がより注意深く凍霜害対策ができるよう対策を講じている。
開花が早い年は、開花後の寒の戻りによる遅霜から凍霜害が心配される。そのためJAでは営農技術員が中心となり、生産者に凍霜害対策を講じるよう指導し、結実確保を促している。
ちくま北部アグリサポートセンター所属で営農技術員の伊部和真さんは「今年も生育が早いので凍霜害が心配される。アンズは結実確保が最も重要なので、今後も燃焼資材や防霜資材を使用した積極的な凍霜害対策を実施し、より多くの消費者にアンズを届けられるよう努めていきたい」と話す。
同市森地区・倉科地区は日本最大規模の産地で、「日本一のあんずの里」として名高い。3月末の満開時には山里が一面薄ピンクの花色に染まる。その見事さは「一目十万本」ともいわれている。6月中旬から収穫期を迎える見込み。

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