食のありがたみ学んで 豆腐手作り指導

JAあづみ
指導する部員(左)と生徒(右)
指導する部員(左)と生徒(右)

JAあづみは16日、安曇野市豊科の南安曇農業高校生物工学科微生物バイオテクノロジーコース2年生10人に大豆「あやみどり」を使ったざる豆腐作りを指導した。この取り組みはJAが展開する食農教育「あぐりスクールサポート事業」の一環。微生物と作物の共生や人間生活との関わりなどを学ぶ同校からの要請があり実現した。
女性部の鶴見静江部長や黒岩美知子副部長ら3人が講師を務め、生徒のペースに合わせて実演を交えながら指導した。
大豆は生徒自ら栽培した「あやみどり」を使用。昨年6月、同市堀金にあり、同校が所有する約1アールの畑に種をまき、草取りなどの栽培管理を行い、同11月に収穫したもの。
前日から水に漬けた大豆をミキサーにかけ呉汁(ごじる)を作り、こした豆乳に、にがりを加え、丁寧に固めた後、型に流す昔ながらの方法で豆腐を作った。「あやみどり」の特徴で鮮やかな緑色の豆腐が出来上がった。
今溝秀雄教諭(52)は「生徒には微生物の影響を受けた作物が、私たちの食や生活、暮らしを支えていることを学んで欲しかった。今後もJAの協力を得ながら農業振興や地域活性化に繋がる授業を行いたい」と力を込めた。
 鶴見静江部長は「コロナ禍で家庭内消費が増え食や農の大切さが注目されていると感じる。学生たちには交流を通じてその大切さを伝えるとともに、私たちも勉強していきたい」と話した。

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