優良な種もみ栽培に向けて 作業スタート

JAグリーン長野
浸種方法を説明する農薬メーカー担当
浸種方法を説明する農薬メーカー担当

長野市信更町で「種もみ」の栽培に取り組むJAグリーン長野水稲採種部会は3月17日・18日、水稲種子消毒特別指導会を同町4会場で開いた。信更果実流通センター会場には部会員や地域で水稲栽培に取り組む生産者ら26人が参加。長野農業農村支援センター担当と農薬メーカー担当を講師に、種子消毒と育苗管理のポイントを確認した。
種子消毒は、病害のない高品質な種子生産に必須の作業。農薬メーカー担当者は消毒に必要な薬液の作り方、薬液量、浸種作業の水温管理、浸種時間などをポイントに、実演しながら説明。「薬剤を効果的に使い、適切に浸種管理することが失敗しない苗づくりの一歩」と話した。また、支援センター職員は、昨年度の栽培経過もふまえて、種子消毒から育苗、田植えまでの管理について説明。施設内での育苗管理について、「近年、育苗期間中に温度が上がり、苗の焼けが発生しがち。迷ったら育苗ハウスを開けること」など注意を呼び掛けた。JA営農技術員は、「種子消毒の方法は昨年度同様だが、何より基礎が大切。地域ぐるみでしっかり対策していただきたい」と話した。
同部会は、県内でも有数の産地として、「コシヒカリ」「あきたこまち」など水稲種子(種もみ)栽培を担う。2020年度は梅雨入り後の曇天、降雨などの天候不順、登熟期の高温により、236トン(計画241トン/97%)となった。部会員・生産者は、2021年度に向け4月に総会を開催し、目標や今後の生育管理など情報を共有する予定だ。

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