収穫目前!品質向上をめざす

JAグリーン長野
キュウリの生育状況について情報共有する富澤次長(右)と生産者
キュウリの生育状況について情報共有する富澤次長(右)と生産者

JAグリーン長野野菜部会施設果菜専門部で3月9日、ハウスキュウリのほ場巡回した。収穫前に各戸の生育・管理状況を確認し、課題や品質向上策の共有が目的。生産者や農業研修生、JA富澤繁男営農部次長、長野農業農村支援センターら17人が松代町清野地区のほ場4か所を回った。
4会場とも2月上旬に定植だが、品種、仕立て方、ハウス内の温度管理が異なる。中でも「品種」は同地区で過去から作り慣れている従来品種に加え、近年若手を中心に比較的新しい耐病性品種が導入されていることから、生産者は、この品種差を含め、土づくりや仕立て方、側枝の管理、今後の収量など、園主の説明を聞き、実際に樹の様子などを見て回った。若手が増やす耐病性品種「ニーナZ」も、産地の栽培環境に合い、病害に強く収量の確保に富んでいることなども含め、品種の組み合わせ・切り替え等の検討材料にした。
巡回を踏まえ、各戸とも定植以後、曇天や朝晩の気温差から昨年に比べて生育が2日ほど遅れていることを確認。これと今後の乾燥に備え、富澤次長は「通路かん水を適宜行うこと」が有効であること、また、虫害防除対策についてを説明。橋本義紀施設果菜専門部長は「巡回で学んだことを生かして、皆でいいものを出荷していこう」と呼びかけた。
同地区ではベテランから若手まで30戸がハウスキュウリを半促成栽培。北信地方では半促成栽培の出荷皮切りとなり、3月下旬から露地出荷物が始まる7月頃まで地元市場や直売所へ出荷する。

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