地域に誇りを持つ教育に活用 食農教育補助教材を贈呈

JAみなみ信州
代田教育長(右)に教材を贈呈するJAの寺沢組合長
代田教育長(右)に教材を贈呈するJAの寺沢組合長

JAみなみ信州は、8日飯田市大久保町の飯田市役所で、JAバンクアグリ・エコサポート基金が発行する補助教材『農業とわたしたちのくらし』の教材本とDVDの贈呈式を行った。
同JAの寺沢寿男組合長が飯田市の代田昭久教育長に教材本を手渡した。
JAは、子どもたちが食・環境と農業への理解を深めるきっかけとなることを願い、2008年から同教材本を全国の小学校に贈呈し今年で14年目を迎える取り組み。同JAでは4月に5年生に進級する同JA管内の全児童を対象に1860冊を贈呈する。
同JAでは、地域貢献活動として各地域の保育園や小学校などで農業体験や伝統食づくりなど、様々な食育活動を行っている。
寺沢組合長は「この地域は多くの品目が生産される全国的にも誇れる農業地域です。子どもたちには教材を通して農業や食の大切さを感じてもらい、地域農業のすばらしさに関心を持ってもらいたい。農作物を育てる大変さや食の大切さを学ぶ食育活動を、JAとしてもしっかりお手伝いさせていただきます」と話した。
代田教育長は「農業や食についてわかりやすい教材で大変ありがたい。子供たちにも地域の自然と農業のすばらしさに誇りを持てるよう、食農教育を深める教材として活用していきたい」と延べた。
この教材は小学校(5年生を中心とする高学年)の授業で活用することを目的に、食農教育・環境教育などを基本テーマとした補助教材で、子ども達や教員からの意見を元に毎年改良を重ねている。
私たちの生活に欠かせない「食」と「農業」、また「環境」と「農業」の密接なかかわり、さらに安定した食を各家庭に届けるための流通や農畜産物の全国の産地等をイラスト・写真・グラフをふんだんに使いながら総合的に学習することで、農業に対する理解を多面的に広げていくことをねらいとしている。

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