JAながのの農業関連子会社「ながの農花」は、地域農業を支える次世代の担い手の育成をはかっている。新たに農業を始めるには、農業技術の習得をはじめ、農業機械・施設の導入、そのための資金調達や経営計画づくりなど、たくさんの準備が必要になるため、ながの農花では、新規就農希望者の募集、研修、就農まで一貫して支援し、スムーズに就農ができる環境を整えている。農業研修生が独立をめざし、栽培や出荷作業など実践的な研修を通じて農業の基礎を学んでいる。
飯山市の農業研修生は、2020年1月に県外から移住した。妻の出身地である飯山市を何度も訪れているうちに飯山が好きになり、義祖父がアスパラガスを栽培していたこともあり、農業を身近に感じて就農を志した。昨年は地域の基幹品目であるアスパラガスやズッキーニ、キュウリなどの栽培技術を学んだ。研修で学んだことを生かしながら、自分なりのやり方を見つけている。「家族を不自由なく養っていける農業経営をして、若い力で地域農業、飯山市を盛り上げていきたい」と意欲を高めている。