米の主要品種全てで90%達成、JA上伊那種籾の発芽調査

JA上伊那
種籾を1粒ずつ調査する指導員
種籾を1粒ずつ調査する指導員

JA上伊那営農経済部米穀課は3月1日、種籾の発芽率や給水具合を調べる発芽調査を伊那市狐島のJA本所で行った。同調査は生産者や育苗センターへこれから播種する種籾の浸種作業の温度や時間の目安を伝えるために行う。上伊那を代表する米の3品種(コシヒカリ・あきたこまち・もちひかり)を含めた主要7品種を調査。同じ条件で発芽を促した種籾を調べた。
この日は中部、北部、南部の各営農センターから米穀担当指導員9人が出席。米穀課の小林英樹課長は「今回の調査データを活用し、農家の方へ適切な指導を行ってほしい」とあいさつした。用意された種籾は令和2年産米。事前に発芽に必要な水分を吸わせるため、15℃の水に7日間浸種し、その後、発芽を促すために29℃の水に24時間浸種した種籾となっている。指導員は発芽して0.1ミリ以上伸びている籾から変化のないものまで、1粒ずつピンセットでつまみながら調査した。結果は規定の温度や時間内で7品種全てが90%を超える発芽が確認された。
今回の結果は3月4日に行われた育苗会議にて報告され、中部、北部、南部にある各育苗センターは今回の結果をもとに種籾の浸種、催芽作業を行い、コシヒカリでは4月10日から播種を始める。

MENU