JAあづみ西洋梨研究会は4日、松本市梓川の梓川支所で令和2年度生産販売実績検討会議を開いた。
部会員やJA職員ら約10人が参加し、令和2年度生産販売実績や令和3年生産販売方針、令和3年度病害虫防除の徹底と防除暦について確認した。島田満夫会長は冒頭のあいさつで「2020年はコロナ禍で販売が不透明な年だったが、2021年もさほど変わらないと思う。我々は高品質な梨を生産し続けていく」と述べた。
令和2年度生産販売実績は前年比175%の1310万円、出荷数量は同比138%の6663箱(1箱=5キロ)、平均単価は同比126%の1967円とそれぞれ飛躍的に伸長した。
梅雨時期の長雨により病害虫の発生や果面が凹む生理障害はあったものの凍霜害や台風の影響が少なく、出荷数量が確保できことや、他産地の作柄不良により市場に出回る梨全般の数量不足により高値で推移したことが要因だ。
令和3年度生産販売方針では、県GAPの実施、トレーサビリティ、ポジティブリストの遵守、販売強化を目的とする品質向上対策等を確認し、「量」と「質」を兼ね備えた「安曇野ブランド」の再構築に向け、多方面から販売強化を進めていく。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「安曇野産の西洋梨を楽しみに待っている消費者のために、今後も生産指導に力を入れ生産者と共に、1ケースでも多く出荷したい」と意気込んだ。