JAグリーン長野ぶどう部会・特産果樹部会は3月25日、それぞれ長野市篠ノ井のグリーンパレスで定期総会を開き、2020年度の生産を振り返るとともに、21年度の部会目標の共有により、生産意欲を燃やしている。
ぶどう部会は部会役員とJA役職員ら30人が出席して、3議案の審議と優良生産者表彰を実施。20年度は、新型コロナウイルス対策で部会活動を縮小した中で、目揃い会やほ場巡回を通じ、管理・個選規格の徹底、統一を通じ、品質を高め、種無し品種の生産拡大も追い風となり、初めて10億円を突破した。21年度は、赤系の新品種クイーンルージュRの1年前倒し出荷や、種有り品種から種無し品種への転換を引き続きすすめ、さらなる販売高の向上と、品質の徹底による「グリーン長野ブランド」の確立につなげることを承認した。優良生産者には、部会の選定基準に基づき5人を表彰。白系品種の部(シャインマスカット)で表彰された竹内利広さんが「10数年前、凍害で木が枯れたときに、JAの技術員らに勧められシャインマスカットを取り入れ、先輩の生産者に教わり、本当に良かった。これからもぜひよろしくお願いしたい」と謝意を述べると、部会員から拍手が送られた。
特産果樹部会では、主力のプルーン・ナシ・アンズが春先の低温により、結実不良が発生し、数量減の単価高となったことから、21年度は、結実確保に向け、まずは受粉作業の徹底や減少傾向にある各品目の生産者確保につなげる考えを共有。小山英壽部会長は「コロナ禍でも、生産活動が前向きにできるよう、部会として、昨年の分も今年取り返すという意気込みでJA、生産者が協力して頑張っていきたい」と話した。
JAでは、果樹主力のJAとして、土地・地域性を考慮しながら、各品目とも推進したい考え。生産者の高齢化や自然災害により、生産量や部会員の減少も課題となるなか、JA・生産者一丸となって、生産拡大につなげる考えだ。