2万2,000本の苗木掘り取り、(株)JA菜園

JA上伊那
手作業で苗木を抜き取る従業員ら
手作業で苗木を抜き取る従業員ら

JA上伊那の協同会社(株)JA菜園は3月5日から3月16日まで、リンゴ苗木の掘り取り作業を行った。
3月15日にはJA菜園の従業員ら13人が作業にあたり、残りわずかとなったリンゴ苗木を機械で掘り起こした後、手で丁寧に抜き取った。その後は枝の出方や本数、長さで品質ごとに分け、20本ずつに束ねた。
JA菜園で生産しているのは「高密植わい化栽培」の専用苗木。定植2年目から収穫が期待できる栽培方法で、密植のため同じ面積でも多くの苗木が必要となる。今後も面積拡大による需要の増加が見込まれることからJA菜園では2017年からJA長野県営農センター(現在はJA全農長野)の委託事業として苗木生産に取り組んでいる。
苗木の品種はシナノリップ、ふじ、つがる、秋映、シナノゴールドの5品種。昨年2月に接ぎ木し、5月に定植。1年かけて育て2メートル弱に成長した。掘り取った苗木はJA全農長野を通して県内の生産者へ届けられる。今年は昨年より5,000本多い2万2,000本の出荷を予定している。
同社の伊藤将史取締役は「7月の長雨の影響を心配したが、思った以上にいい苗木ができた。これからも1本でも多く品質のいい苗木を生産していきたい」と決意した。

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