JA信州諏訪営農部は今年度、新規生産者獲得に向けた新たな取組みとして、各地で野菜・花きの栽培講習会を開いている。2月19日、茅野市のJA玉川研修センターでズッキーニの栽培をテーマに行った。8人が出席し、栽培方法や作業の工程を確認した。
講習会は、同部の営農指導員会議で検討のうえ、初心者でも扱いやすい品目を対象にしている。2月上旬には、定植から出荷までの期間が短く、軽量で作業がしやすい宿根カスミ草の栽培方法を講習。野菜類を対象に行うのは、今回が初めてとなる。
この日は、苗を育ててから植える「育苗作型」と直接ほ場に種をまく「直播作型」の栽培スケジュールを確認。同部営農企画課の仲井昇吾専任指導担当が、育苗からほ場準備、定植、栽培管理、収穫、箱詰めまでの一連の流れを説明し、施肥の基準や病害虫の防除方法などをアドバイスした。参加者からは「実がついても腐ってしまうが、どうしたらよいか」など、良品質栽培に向けた具体的な質問も寄せられた。
仲井担当は「受粉がうまくできていないと、実がついても腐ってしまうことが多い。花が咲いたら、雄しべで雌しべに受粉をしてあげると改善する可能性がある。品種ごとに播種の適期などもあるので、栽培の際はお気軽に営農センターに問合せてほしい」と呼びかけた。
同日、パセリの講習会も行った。各品目の新規就農者向け講習会は今後も開く予定。