花き生産者を増やしたい、トルコギキョウセミナー

JAグリーン長野
定植方法を説明する長野農業農村支援センター普及員
定植方法を説明する長野農業農村支援センター普及員

JAグリーン長野は、長野農業農村支援センターと2月6日、「第1回トルコギキョウセミナー」を開いた。JA花き部会で生産が盛んな「トルコギキョウ」の担い手確保、さらなる振興が目的。2020年10月に開いた「トルコギキョウ見学会」の参加者を中心に募集し、受講希望者6人のうち、この日は2人が参加。長野市篠ノ井の奥野健さんのほ場で、トルコギキョウ栽培の特徴や販売情勢についてJA営農技術員と支援センター普及員から説明を受け、セル苗を植え床に定植作業も体験した。
普及員は、トルコギキョウの需要と価格が花のなかでも安定していることや作業の流れ、栽培に必要な資材等を説明。また、定植作業では、定植までの土づくりや地温、土壌水分などの留意点を説明した後、定植作業の方法、注意点を説明。根鉢を崩さないようにセル苗をセルからフォークで抜き取り、植え床に浅く植えること、定植後のかん水して、植えた根の周りに土が寄ることから、定植時に土を押さえつけすぎないことなど、ポイントを示し、定植作業を体験した。女性の参加者は「ハウスから何からを一からそろえるのは難しそうだが、これからの作業も見て、相談しながら、栽培に挑戦してみたい」と話し、営農技術員に空きハウスの有無などを問い合わせていた。支援センター普及員は、「一人でも花に携わる生産者が増やしたい」と、花き同士、また他品目との複合経営なども提案し、トルコギキョウを中心に花き栽培を推進する考え。JAも引き続き、生産振興に取り組んでいく。
また、ほ場では、奥野さんの協力により、昨年度の受講生2人が、セミナーで学んだことを生かし、土づくりから収穫まで一連の作業を2月から7月まで実習。同日、奥野さんと支援センター普及員に作業方法を教わり、3アールのほ場で定植作業に励んだ。奥野さんは「花づくりの作業を知っていただくだけでも良いし、体験してより愛着を持ってもらえたり、担い手になってもらえればうれしい」と話した。

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