スマート農業推進へ「農業用ドローン」実演

JAグリーン長野
雪の中で飛行を確認
雪の中で飛行を確認

JAグリーン長野は、農業法人や大規模生産、効率経営を目指す生産者を中心に「スマート農業」の推進に注力している。新型コロナウイルスにより、大規模な農業機械展示会や生産者間の交流による情報交換が少ないなか、各戸の個別相談に応じ、実演を通じ、機能性や操作性などを確認できる機会の提供に努める。資金は、行政の補助事業の活用促進や、JA農業開発積立金を通じた助成で、初期投資の負担軽減につなげている。
この一環で、長野市信更町の丸山孝人さんのほ場で2月3日、JA全農長野所有の農業用ドローン「クボタ農業用ドローン T20K」の実演会を開催。今年農業用ドローンの導入をめざす丸山さんの、実機確認の希望に応じたものだ。丸山さんのほか、JA全農長野、JA職員、丸山さんの農業仲間がJA信更流通センター横の丸山さんの水田約41アールで、機器の性能等、説明を受けたほか、実際に飛行し、散水する様子を見学した。風はないものの、雪が舞うなかでの実演。アンテナと3脚を設置することで位置精度高まることや自動航行について説明を受け、実際に飛行。散布幅6メートルでほ場の端から端まで自動航行し、作業自体は10分以下と短時間で終了することを目の当たりにし、見学者からは「あっという間に終えていい」「音が気になるかと思ったが、案外気にならなかった」などの感想が寄せられた。丸山さんは「実際に自分のほ場で見比べることができて、わかりやすい。アンテナが必要など、広面積をやる際にネックになるが、今まで見た機械と比べながら、今年はドローンを導入したい」と話した。
JAでは、引き続き、生産者の要望に合わせ、スマート農業の導入推進に力を入れ、生産部会や青壮年部等の要望で実演会なども開き、省力・能率化による生産者の負担軽減と農地の維持・拡大につなげていきたい考えだ。

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