JAあづみ女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクト」が作る牧大根の漬物「安曇野うんめえ漬け」の販売が2日から、安曇野市豊科の大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」や同市JA穂高支所構内の穂高農産物直売所、同市堀金のファミリーマートJAあづみ烏川店で始まった。
1月下旬の販売を予定していたが12月、1月の厳寒により大根の漬かりが浅く1週間ほど遅れての販売となった。降籏房子代表(79)は「昨年の8月の大雨や最近の厳寒により苦労したが、味はいい。今年も多くの方に味わってもらいたい」と期待を込めて話した。
1日には、出荷作業を同市のJA西穂高支所の加工所で行った。プロジェクトのメンバー9人が、漬物を容器の中から取り出して、ビニール袋に詰めていった。
牧大根は「信州の伝統野菜」として県から認定を受けており、同市穂高牧地区で栽培されていることからその名が付いた。メンバーが約20アールの畑で栽培し、昨年11月15日に収穫したものを11月25日から約2カ月漬け込んだ。
定番の「ぬか漬け」は地元産にこだわった米ぬかと、メンバーの家で取れた柿の皮やナスの葉などと一緒に漬け込む昔ながらの手法で、牧大根ならではのパリパリとした食感とうま味が特徴。
ぬか漬け(1袋250グラム)は昨年並みの3000袋、かす漬け(同200グラム)は500袋の出荷を予定する。ぬか漬け・かす漬けともに1袋450円。3月下旬まで販売を予定しているが売り切れ次第終了となる。