JA上伊那営農経済部の職員が2月3日、伊那市境の伊那市立伊那東小学校5年菫組の授業で講師を務めた。授業のテーマは「お米のことを広める仕事、活動の話を聞き、知ろう」で、同部米穀課吉原由樹係長と販売戦略課三澤宏樹課長代理の2人が、管内の米の生産状況や出荷先、農家とJAの関わりなどについて児童に伝えた。
同JAは食農教育を通じた米の需要拡大を目指し、米作りの体験学習に取り組む小学校に対し活動助成金を交付する「JA上伊那お米学習教室」に取り組んでいる。
同校では今年度のお米学習教室で、5年生3クラスがコシヒカリの栽培に挑戦した。菫組では、この学習の一環として田んぼの水がどこから来るのか探求したり、生産者からお米ができるまでの作業を直接聞く授業を行ってきた。
学習を進める中で、伊那の豊かな自然や生産者の頑張りなど地域の魅力がお米に含まれていることを感じ『その魅力を発信していきたい』と最終的にはポスターやチラシを作る計画だ。
今回の授業はお米の販売に携わるJAの話を聞いて、伊那のお米についてさらに理解を深めたいとの依頼で実現した。
授業を受けた児童は「栽培されたお米がカントリーにあることや伊那のお米がどこで売られているか知ることができてよかった」と感想を話した。
講師を務めた三澤課長代理は「1人でも多くの児童が農業や田んぼに興味を持ち、たくさんお米を食べてもらえると嬉しい」と期待した。