飯田市の座光寺小学校2年2組の児童20名は3日、自分達で育てた大豆「つぶほまれ」で節分の豆まきを元気よく行った。
同校2学年では、長野県が開発した大豆品種「つぶほまれ」を栽培する食農教育に昨年取り組んでいる。
初めての食育ということで、同校から相談を受けた(公財)南信州・飯田産業センターが中心となり、JAみなみ信州上郷支所営農課、長野県南信州農業農村支援センター、旭松食品(株)が協力し、農地や種の準備から栽培や収穫の指導までの支援を農商官が連携して行ってきた。
同校近くのおよそ3アールの畑で、昨年6月の種蒔き、生育中の管理、10月の収穫作業や干す作業を、児童らが中心となって行ってきた。
当初計画していた収穫後の納豆やみそ、豆腐など作る調理実習は、コロナ禍で中止とした。その代わりとして、自ら育てた大豆で節分の豆まきをすることを企画した。
この日、児童らは同校調理室で大豆を炒り、炒る前と炒った後の大豆を試食し、大豆本来の味に触れた。その後、教室と玄関で、鬼に扮した先生に「鬼は外」と元気よく叫びながら、豆まきを楽しんだ。
同クラス担任の松田紗季教諭は、「調理実習はできませんでしたが、大豆栽培を通じて、児童達が普段食べている納豆や豆腐などが何からできているかを学ぶことができた。最初から作ることがすごく大事だと感じられる貴重な経験ができました」と話しました。