JAグリーン長野女性部は、2月18日、グリーン近江女性部(滋賀県)とリモートで郷土料理講習会・交流会を開いた。JA名に"グリーン"の付く協定「グリーンコネクト」(近江・大阪・長野)の一環で、リモート交流は初。新型コロナウイルス禍を逆手に取り、物理的な距離を超えた交流だ。
これは新型コロナウイルス禍で活動が制限されるなかで、リモートでの活動が増えたことをきっかけにグリーン長野女性部が発案したもの。長野は女性部8人が、長野市若穂のJA若穂加工所に集まり、近江は4人の女性部員が参加した。郷土食をテーマに、当日作るレシピと材料を事前に宅配で交換。長野は「にらせんべい」を、近江は「丁稚ようかん」を紹介した。Web会議システムを使って、会場をつなぎ、互いに作り方のポイントを聞きながら、実際に調理。長野は2台の情報機器を駆使し、手元を映したり、女性部の表情を映しながら臨場感のある映像で、調理の行程を説明。方言や互いの気象状況なども話題に盛り込み、交流を深めた。
試食タイムでは、長野から送った「おやき」も並べて、「いただきます」で試食。初めて丁稚ようかんを知ったという長野の女性部員は「コツを実際に教えてもらえるとすごく作りやく、食べ方も知ることできた。長野のひと味違ったので、また周りにも伝えていければいい」と感想を寄せた。近江の徳田純子女性部長は、「コロナで活動ができずモヤモヤしていた中で、体験を含む交流を提案していただき、パッと目の前が明るくなった」と交流を喜んだ。小林浜子部長は「女性部らしさのある"食"の交流が直接出向かなくてもリモートで作れること、また、他の県の味を知ることもでき、とてもよい機会になった。これからも"グリーンコネクト"として情報を定期的に共有していきたい」と話した。
グリーン長野女性部では、今回教わった郷土食レシピをそれぞれの支部で共有するほか、引き続きリモートを活用し、グリーンコネクトによる交流を継続したい考えだ。