JA上伊那青壮年部は1月28日、伊那市役所で伊那市議会議員との懇談会を開いた。青壮年部からは伊藤将史部長をはじめ水稲、野菜、花きなどの同市内の生産者7人が出席。同議会経済建設委員会の議員7人と『新型コロナウイルス感染症による農業への影響と今後の対応について』と『農家の担い手の現状について』をテーマに意見を交わした。
伊那市議会では政策提言につなげるため毎年「市民と議会との意見交換会」を開いている。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため意見交換会は中止となり、各委員会ごとに取り組みを行うこととなった。今回の懇談会は、若手農業者から伊那市における農業の現状について意見を聴き取り市政に反映していきたいとの同委員会からの要請で実現した。
懇談会の中で青壮年部からはコロナ禍における各品目の販売・生産への影響、スマート農業や、新規就農者の状況などについて現状や課題を伝えた。新規就農者や規模拡大を考える生産者はいても、まとまった耕作地がなく効率的な経営につながらない現状を伝え、品目ごとの団地化や地権者との調整を行う農地中間管理機構の役割強化を訴えた。
伊藤将史青壮年部長は「初めての懇談会だったが、今後は生産者の立場からも情報を投げかけ、農家支援につながるきっかけになれば」と話した・
同委員会の委員長を務める二瓶裕史議員は「現状を知る貴重な意見をいただけた。伊那市の農業を発展していくためこれからも生産者の声を聞く場を作っていきたい」と今後の継続に期待を寄せた。