春先の名物めざして雪のなかに

JAグリーン長野
リンゴをパレットに積む職員ら
リンゴをパレットに積む職員ら

JAグリーン長野は1月26日、長野市大岡でリンゴの「雪中貯蔵」に挑戦した。雪のなかで一定の温度が保たれた状態で2カ月ほど貯蔵し、果実の販売期間の長期化をめざすもので、今年で6回目の挑戦。JAが運営する直売所等で品薄時に販売できる農産物の確保、ブランド農産物の付加価値販売による手取りの向上につなげたい考えだ。
貯蔵作業は生産販売部職員と青壮年部員有志が参加。貯蔵品はリンゴ「サンふじ」60ケース(1ケース=18kg)「シナノゴールド」53ケースの計113ケース。会場は、地元の協力により、大岡の宿泊施設の駐車場を借りた。昨年は雪がなく企画を断念したため、2年ぶりの作業。雪中貯蔵に取り組む他産地に比べ、JA管内の長野市南部は雪の量が少ないが、40cmから60cmと雪も確保できている。作業は、積もった雪を青壮年部員のローダーと施設のバックホーでかき、パレット8枚を2枚ずつ、間隔を開けて4区画に置き、その上にコンテナに入ったリンゴを積み重ねる。上から雪の混入を防止する板を置き、ブルーシートで覆ってラップで固定。これを完全に埋めるように、除雪機などを駆使して雪を150cmから200cmほどの壁ができる程度までしっかりとかけた。
生産販売部飯島貴暁次長は、「春先の出荷物が少ない時期に販売し、地産地消につなげていきたい」と意気込む。毎年、3月のイベントに合わせて掘り出し、対面販売や直売所での販売を行うが、新型コロナウイルスの影響により対面販売は中止の見込み。JAでは3月に掘り出し、直売所での販売や販売協定JAで販売する予定。

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