インターネットを新たな販路に

JAグリーン長野
JAグリーン長野ページを確認する担当職員
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JAグリーン長野生産販売部は2020年度、インターネット販売強化を掲げ、JA全農ECサイト「JAタウン」を通じ、出品物の検討・試験的販売に取り組んだ。JAの重点販売品目6品を出品し、1,500万円を売り上げ、インターネット販売に手ごたえをつかんでいる。
JAでは、長年JAタウンに出品をしていたものの、「量的結集による重点市場への有利販売」を最優先として市場出荷に取り組んでいたこと、また、贈答品の発送も流通センター・共選所等の現場での対人・対面による販売対応、リピーター客による注文などで販売数量に達していたことなども含め、インターネット販売は手付かずだった。このなか、新型コロナウイルスによる外出自粛による家庭内消費・インターネット販売利用者の拡大、業務需要の減少等市場環境の変化も含め、主体の市場出荷販売に留まらず、より付加価値をつけた丁寧な販売をめざし、インターネット販売強化に乗り出した。
今年度は、出品物・規格の検討と、効果測定を目的として、目標額は1,000万円に据えて、「JAタウン」を出品先として試験的にスタート。生産販売部販売課に専任担当者を配置し、販売規格・数量などの設定、販売品の確保、発送対応までの管理を一元的に行った。販売品目はJAで重点的に栽培・販売拡大に取り組む「モモ」「リンゴ」「ブドウ」「アンズ」などの果実、また、「長芋」「花き」を計画。「品種食べ比べセット」などのアイテムを規格し、6月のアンズを皮切りに、1月中まで販売を行った。
担当した鳥羽裕敏担当は「アンズからモモ、モモからブドウへと、他品目購入へと結びつき、さまざまな品目が集まる"総合供給産地"、"JA"ならではの販売ができている」と手応えを掴んでいる。今年度の反響を踏まえ、「JAならではの品目数と物量」を武器に販売拡大に取り組むとともに、「贈答用品の販売による知名度向上だけでなく、下位等級品の販売拡大につなげること」を課題に、下位等級品規格を練り、一層の販売拡大につなげたい考えを示している。JAでは、引き続き、市場販売とともにインターネット販売も効果的に活用し、JAの知名度向上と新規顧客の獲得・取引の拡大による、生産者の手取り確保・拡大につなげる計画だ。

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