白ネギ播種始まる、スマート農業導入による効率化にも期待

JA上伊那
白ネギの播種作業を行う(株)JA菜園の従業員ら
白ネギの播種作業を行う(株)JA菜園の従業員ら

JA上伊那の協同会社(株)JA菜園で12月下旬から白ネギの播種作業が始まった。4月上旬まで作業が行われ育苗箱約1,800枚の播種を予定している。
1月5日には2回目の作業が行われ、同社の従業員7人が作業を行った。チェーンポットをセットした育苗箱に土を入れ、そこに専用の器具で穴を開け、種を2粒ずつ播いていく。播種後の育苗箱は、5℃を下回らないよう温度管理されたビニールハウスへ移され、水と温度管理に注意しながら、4月中旬からの定植に向け育苗する。
また、同社は今年度白ネギの自動収穫機や選別機を導入。JAや伊那市などが協力して中山間地域における農作業の省力化、効率化及び生産性の向上を目的としたスマート農業プロジェクトにおいて、収穫作業時間の削減など効率化を実証する試験に取り組んでいる。
白ネギは同JAの野菜販売高が最も多い主要品目。産地化を目指し担い手組織を中心に作付けを呼びかけており、機械化により労務軽減となれば新規就農者の確保や生産量増加が期待される。
同社の伊藤将史取締役は「今年は昨年の実証試験の結果も受け、作付け面積を増やす予定。3月からの定植に向け良い苗が育つよう管理していきたい」と話した。

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