思いのこもった作品展示 組合員手作りの作品展示行われる

JA大北
自身の陶芸作品について説明する柴田さん(左)
自身の陶芸作品について説明する柴田さん(左)

大町市平のJA大北平支所で1月6日より地元組合員が制作した陶芸作品、絵手紙やわら細工などの作品展示が行われており、支所を訪れる人たちを楽しませている。展示されている作品は3人の組合員が制作したもので、陶芸作品は柴田修一さん、絵手紙とわら細工は吉澤憲良さん、同じくわら細工で平林ちをりさんがそれぞれ出展した。
陶芸作品を出展した柴田さんは松本市で活動している「山田炎の会」に所属しており、「信州山田焼」として数多くの陶芸作品を製作している。今回はお皿や花瓶など13点を出展した。柴田さんは「自然釉ならではの灰の流れが特徴。世界にひとつしかない作品なので、多くの人に見ていただきたい」と話している。
また、吉澤さんは、絵手紙と干支の「うし」を模したわら細工などを出展。書道経験と持ち前の手先の器用さを生かし、毎年多くの絵手紙作品などを作っている。作品の特徴として、絵手紙は2020年に起きた出来事や旬の人などが描かれており、鑑賞を通して1年を振り返ることができる。吉澤さんは「限られた文字数でどう表現するのか考えるのが一番難しいところであり、面白いところでもある。多くの人に楽しんでみてもらえれば」と話している。
老後の趣味としてわら細工の作品製作を行う平林さん。今回は背負子(しょいこ)や雪中で履かれていたわらぐつである雪靴のほか門松も出展。わら細工では材料となる藁にもこだわり、穂だけを抜いた状態のものを使い、藁の先端まで作品に取り入れる。平林さんは「縁起物でもあるわら細工。病気に負けず、明るい生活が訪れるよう願っている」と作品に込めた思いを話している。
同支所の作品展示は親しまれる支所づくりの一環として毎年同時期に開いている。展示は1月29日まで行われており、土日祝日を除く平日9時から17時まで鑑賞が可能となっています。

MENU