JAあづみは、25日安曇野市の三郷地域3支所の金融窓口(信用店舗機能)を1カ所に集約する支所統合を行い新たに「三郷支所」がオープンした。
同日、三郷支所構内の安曇野市三郷農村環境改善センターで開所式を開きJA役職員や安曇野市職員ら関係者約30人が参加。
千國茂代表理事組合長は「農業やJAが歴史的転換期を迎えるなか、その対応が喫緊の課題となっており、55年前に作った仕組みや建物をそのまま維持するのが難しくなってきた。本日、誕生した三郷支所が様々な不安を払拭し、新しい時代のJAを創っていかなければならない。これまで築きあげてきた地域農業や協同活動を三郷支所、三郷地域営農センター、小倉ふれあいセンター、明盛ふれあいセンターを拠点として進めていく」と述べるとともに「開所式はゴールではない。さらなる発展を期すスタートの日である」とあいさつした。
この統合は同JAが21年度末に向け進めている「事業基盤再編マスタープラン」に基づく本支所再編計画の3例目となる。
信用店舗機能を移管した明盛、小倉の各支所にはATMを設置するとともに建物は存続し「地区ふれあいセンター」として、営農活動、組合員対応、組織活動、相談活動など「組合員の拠り所」として活用する。
さらに昨年開所した梓川支所などと同様、組合員対応や組織活動の活性化を目的とした「くみあい員課」を設置し、組合員との関係性のさらなる強化を図る。
同JAでは令和3年10月に4例目となる、安曇野市豊科地域の再編を行う予定だ。
安曇野市三郷支所の赤澤哲也支所長は「令和を迎えた昨今の情勢は少子高齢化に伴う、担い手不足など数々の難局に直面している。本日、誕生した三郷支所が農業者の拠り所となり、三郷地区はじめ市全体の発展に繋がっていくと確信している」と期待を込めた。
同市から訪れた来場者は「支所が一つになっても安心して手続きができるよう、今まで以上のサービスを期待している」と話した。