米の総合メーカーである東洋ライス株式会社(東京都中央区)の阪本哲生副社長が12月1日、JA佐久浅間を訪れ、SDGsへの取り組みや学校給食への米の提供について報告した。
同社が扱う無洗米「金芽米長野コシヒカリ」「金芽米長野あきたこまち」の産地である同JAに、金芽米などの加工技術による環境や健康への貢献と、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)との関わりについて浅沼博組合長や土屋虎夫副組合長らに説明。
同社の無洗米は、特殊な加工技術で製造時に工場で排水を出さず、家庭でも洗わずに炊けるため、水質汚染防止の取り組みとして評価されている。また、工場内で取れたとぎ汁の「肌ヌカ」を「米の精」という有機質肥料や飼料に活用し、循環型農業を実現するなど、17項目を掲げるSDGsの目標のうち、14項目に寄与している。
阪本副社長は「栄養価の高い金芽米を学校給食に普及していきたい。その為には、JAの協力が欠かせない」と浅沼組合長らに協力を依頼した。
浅沼組合長は「児童らが栄養価の高い食材を食べて、免疫力を上げることは非常に重要。JAとしても、連携を深め、安全安心な米の生産を通じてSDGsの取り組みを強化したい」と話している。