コロナ禍に負けない産地をめざして

JA洗馬
部会員の高齢化による問題点を報告する北澤久男パセリ部会長
部会員の高齢化による問題点を報告する北澤久男パセリ部会長

JA洗馬経済部営農指導課は12月18日(金)、各地区の令和2年度園芸専門委員会等の関係者約45名で農産物安全・安心確保対策実行委員会と、令和2年度生産技術反省及び3年度方針検討会を本所で開いた。
農産物安全・安心確保対策実行委員会では、令和2年度の取り組みとして、トレーサビリティの実施、ドリフト(農薬飛散)対策、栽培日誌の提出と日誌チェック体制の強化、JA洗馬の自主的な残留農薬の分析、収穫作業時・荷造り時の異物混入、GAP手法(農業生産工程管理手法)チェックシートの管理など、令和2年度への取り組み内容の報告があった。令和3年度の計画では、洗馬は風が強い地域のため、隣接圃場の作物にも考慮した農薬を選定するようドリフト防止への注意喚起があった。また、営農指導課の武田勲考査役は「長野県では8月の熱中症による死亡事故と、4~5月、9~10月に農業機械による事故が多くなる。営農指導課ではその都度農家の皆さんに呼び掛けていきたい」と話した。さらに、パセリ部会の北澤久男部会長からは「栽培者の高齢化とともに毎年厳格化していく安全・安心への対応周知をどうしていくか」の課題提起もあった。
続けて行われた令和2年度生産技術反省及び3年度方針検討会では、出席者から「今年多かった土壌病害虫は栽培しているどの段階で特徴がみられるのか詳しく教えてほしい」、「もっと土作りに力を入れるべきではないか」、「スイートコーンの発芽実験をもっと実際に栽培する時の状況に近づけて行うべきではないか」など、質問・要望が出され、積極的な議論が行われた。販売担当者からは、「レタス、パセリあっての洗馬地域。産地としての責任、コロナ禍への挑戦として、レタス、パセリを作っていきましょう。」と来年に向けた意気込みが語られた。

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