コロナ禍で需要減 来年度に向け方針示す

JAあづみ
今年度を振り返る生産者(中央)
今年度を振り返る生産者(中央)

JAあづみ花き専門委員会は7日、安曇野市堀金の広域営農センターで令和2年度花き反省会を開いた。
今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、部会ごと開催日を分けて開催。この日は、ひまわりとアスターなどその他切り花の反省会で生産者やJA職員ら約20人が参加。
令和2年度生産販売経過や市場・産地への要望、次年度生産販売計画などを協議した。同JAのひまわりの令和2年度の販売実績は10月末時点で前年度比14%減の1422万円、その他切り花は前年比5%増の合計1722万円だった。
新型コロナウイルスの影響でイベントの中止や縮小が相次いだ。ブライダルや葬儀などの業務需要が減少し花き販売に大きな影響を与えた。さらに、7月の長雨の影響により病害の発生や球根の腐敗で出荷に至らなかった圃場が多く見られるなど栽培管理が難しい年となった。
来年度の対策として新規栽培者の推進や夏秋時期の出荷量確保、出荷時期に対応した品種選定、露地物の灌水管理の徹底など品目基本方針を示した。
生産者は「新型コロナウイルスの影響で、先行きが不透明な状況が続き大変な一年だったが、来年度以降も栽培は続く」と話した。
市場関係者からは「あづみ産のひまわりのリピーターが多いので、出荷が増えても優先的に買参人は購入してくれる」「アスターの品質が安定している為、より一層の出荷をお願いしたい」などの意見が寄せられた。

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