銘柄伏せ、食味確認 食味官能試験行う

JA大北
食味を確認する参加者ら
食味を確認する参加者ら

大町市農業技術者連絡協議会は12月2日、同市内で米の食味官能試験(食味検査)を行った。試験は毎年1回開かれており今年で10年目を迎える。JA大北営農指導員や市営農支援センター、県北アルプス農業改良普及センターの職員など17人が参加。今後の米生産、営農指導等に生かそうと、大北管内産米3銘柄を食べ比べた。
官能試験は基準となる米を比較対象とし、銘柄を伏せて、外観やつや、香り、硬さ、うま味などを評価し、総合で判断するもの。参加者は米が冷めないうちに、外観・つや・香りを見比べ、その後実際に味や粘り、硬さを確認し、慎重に考えながら評価を表に記入していた。この日は基準品種に大町市内産「あきたこまち」を使い、同市別地区産の「コシヒカリ」2つと同じく同市産の「つきあかり」を比べた。試験後には各銘柄と食味計、穀粒判別機で測定した品質調査の値を発表。あわせて市内展示ほ場のうるち米品質調査の結果も確認。参加者による試験結果は後日発表とした。
同協議会長で同JA中部営農センターの中村勝センター長は「米の食味は気象変動による影響や生産地域などで異なる。食味官能試験を通して、地域の最適品種の再検討などにもつなげるとともに、今後の米の生産にも役立ててほしい」と呼びかけた。

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