コロナに負けない 生産者とJAが新たな販売に挑戦

JAみなみ信州
ダリアの発送準備をする花き青年部とJA職員
ダリアの発送準備をする花き青年部とJA職員

JAみなみ信州花き部会青年部は、当産地特産のダリアなどの花きが新型コロナによるブライダル需要の低迷の影響を受ける現状を打開しようと、同JA営農部と協力し新たな販売方法にチャレンジを始めた。
同JA農産物総合DMセンターが発行する会員向けダイレクトメール「南信州便り」今年度第3弾の企画商品として、花束にしたダリア(黒蝶)を商品化し、40セットの注文を受けた。
同青年部と同JAは18日、飯田市駄科の大平篤史部長の作業室で、大平部長とJA職員4人が、生産者から受け入れたダリアの梱包作業を行い、25箱を発送した。
同JAではこれまで消費者への生花の直接販売は行っておらず、今回が初めての取り組み。1束7本を1セットとして見栄え良くラッピングし、その上から傷まないよう緩衝材にくるんで、段ボール箱へと一つひとつ丁寧に梱包を行った。
大平部長は「市場出荷を基本としながらも、新しい販売へのチャレンジは必要と考えていた。ほしいと言っていただくお客様へ直接送ることでこれまで以上に責任も感じるが、生産者のやりがいにもつながってくると思います。今回は単発的な商品ですが、これを機会に地域で作る様々な花きを使った花束も試みたりしながら、みなみ信州の花生産を盛り上げていきたい」と抱負を語った。
DMセンターでは、得意先へのプレゼントとしても40セットを発送していく。
DMセンターの内山清彦課長補佐は「特産の一つでもある花きをDMで商品化することは以前から検討していたが、やっと一歩進むことができた。今後は定期的に発送するサブスク商品にできないか、部会とも相談していきたい」と手応えを語った。

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