昔ながらの手法で脱穀、豊田小学校5年生

JA信州諏訪
千歯こきを使いファーマーズのメンバーと一緒に脱穀する児童
千歯こきを使いファーマーズのメンバーと一緒に脱穀する児童

JA信州諏訪の諏訪中央支所と地元の農業・漁業関係者らでつくる団体「ファーマーズ」(藤森一彦代表)などが連携して支援する諏訪市の豊田小5年生(46人)が11月25日、脱穀作業を同校で行った。乾燥させた稲を自分たちが考えた方法や千歯こき、足踏み脱穀機で昔ながらの手法を使って約40キロのもみを収穫した。
同校の稲作体験は、同団体が10年以上にわたり、栽培指導や日々の管理などを支援してきた。藤森さんの働きかけにより、諏訪中央支所の食農活動と連携し、今年で3年目となる。
宮城県の復興米「みやこがね」を栽培。10月に稲を刈り取り、この日まで学校ではぜに掛けて乾燥させ、脱穀の準備を整えた。
児童らはファーマーズのメンバーと一緒に稲を持って農具にかけ、もみが落ちていくと歓声を上げた。自らが調べ工夫をし、割り箸や牛乳パックで挟む方法も試し、農機具の便利さも学んだ。
5年2組の山田聖奈さん(10)は「千歯こきは意外と力が必要だった。昔の人がいろんな工夫をし、脱穀していたことが分かった」と話した。藤森代表(73)は「自分たちが考えた手法を試すことで、昔の人の苦労もわかる。道具の発展から先人の知恵を学んでいただきたい。日々口にするコメ1つひとつを大切にしてください」と話した。

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