3年ぶりの年内出荷へ 小谷村特産品「雪中キャベツ」収穫・出荷はじまる

JA大北
目揃え会を前に、雪中に埋まったキャベツを掘り起こす生産者
目揃え会を前に、雪中に埋まったキャベツを掘り起こす生産者

長野県小谷村で、同村の特産品でもある「雪中キャベツ」が12月28日に解禁となり、直売所などへの出荷が始まっている。近年雪不足による影響がかなり大きくなっていたが、今年は3年ぶりの年内出荷となった。
同村の特産品として毎年生産が行われている雪中キャベツは、収穫期を真冬に合わせ、根をつけたまま雪の下で育てるため、一般的なものに比べて甘みが強いのが特徴で、大変人気がある。また、商品のブランド力強化や生産技術の統一化などを図るため「信州おたり雪中キャベツ生産組合」も立ち上げている。
12月25日には同村内のほ場で目揃え会を開いた。目揃え会には村内の生産農家ら11人が参加。JA大北小谷営農センターの営農指導員より、収穫したばかりの雪中キャベツを前に、出荷の規格や出荷時の注意、品質の低下につながる病害等について説明があり、参加した農家らは再確認していた。
今期は、約90アールに約20,000本の苗を定植。苗については2019年より全て同村内で育苗を行い、同村の気候に慣らすことで、品質の向上を図っている。そして、今年は定植後の気温の上昇により若干の生育の遅れもあったが、安定した降雪等もあり、甘みがしっかりとのった高品質のキャベツが完成した。玉の大きさも2キロ程と平年並み。収穫量は12,000玉を見込む。1月上旬から本格的に収穫、出荷が行われる予定。同JA直売所や道の駅小谷、県内一部スーパーなどで販売される。

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