アンケートで青壮年農業者の考えをまとめる

JAグリーン長野
宮﨑淳一部長が神農組合長にアンケート結果を報告(11月27日、長野市篠ノ井)
宮﨑淳一部長が神農組合長にアンケート結果を報告(11月27日、長野市篠ノ井)

JAグリーン長野青壮年部は、「JAグリーン長野青壮年部 JAとともに描く未来への通知表」という独自アンケートをとった。11支部・238人の部員を対象に、自身らの経営状況に関する質問やJAの利用状況、JAの事業に関する34項目について、「不満」から「満足」まで5段階評価。その理由を自由記述で求めた。また、各事業についての期待の有無、期待値、そして2020年時点のJAの「点数」を聞く質問を設けるとともに、青壮年部活動に対する自らの関わり方や今後の展望も調査。「JAに頼むだけでなく、一緒になって地域農業を考えていきたい」という部員の思いを、"数値"や言葉(文字)にして表明する目的だ。
アンケートは、9月末から2週間の間に、129人から回答を得(54.2%)、結果を集計。JA事業の根幹のひとつ「営農技術員の営農指導」については、5段階評定で平均3.45点※、「流通センター・共選所への出荷全般」は3.30点※となった。(※不満を1点とし、やや不満2、普通3、やや満足4、満足5で点数化し、未利用・無回答を除いて平均点を算出)。
一方で、JAの生産資材・生活購買ついては、「品揃え」「価格」に関し、「やや不満」の評価が高い傾向が見られた。
JAに対する期待値は、最も高い「期待している」に多くの回答が寄せられ、全体評価で4.40※、営農事業と販売事業は4.15、その他の事業も平均して3.5以上の期待が寄せられた。(※期待していないを1点、やや期待していない2、どちらともいえない3、やや期待してる4、期待している5)
2020年度11月時点のJAについて100点満点で点数化すると、平均して75.5点となった(最高100点・最低40点)。部員からは、「農業に根ざした業界。地域を盛り上げるのに、JA以上に適した組織はない」「今農業をやっていて楽しい、グリーン長野と一緒にこれからを考えていきたい」「農家の味方になってほしい、無いと困る」と期待の声が寄せられた。
この結果を報告し、JAの対応を求めようと、青壮年部は11月27日、神農佳人組合長にこの「通知表」を提出。宮﨑淳一部長は、「JAにお願いをするだけでなく、青壮年部も一緒になって地域の農業について考え、行動していく」と表明し、改善とともに「組合員のためのJAで有り続けること」「協同活動」を改めて要請した。神農組合長は、独自アンケートの実施に感謝を述べ、「法制上の理由でできないことははっきりと出来ないことを示して説明し、できることはできるとはっきり表明して、青壮年部のみなさんの意見をもとにしながら改善する」と約束するとともに、青壮年部の意見を反映させた事業運営に向けて、事業検討会の場に青壮年部員の出席・意見を求めるなど対応し、実践できる内容については、青壮年部員と試験的に実践・検証し、事業に生かしていくなどの構想を回答した。
JAでは、このアンケートを確認し、青壮年部の要請により、JA広報誌でアンケート結果を抜粋して全組合員に報告。合わせて青壮年部とその事務局、JA企画担当部署を含めて、事業検討等の設定方法について協議・実践していく考えだ。

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