リンゴオーナーがサンふじ収穫

JAグリーン長野
姉妹でりんご狩り楽しむ
姉妹でりんご狩り楽しむ

JAグリーン長野と長野市篠ノ井の生産者による「有旅ビュウーりんごオーナー実行委員会」は11月21日から23日の3日間、同市篠ノ井有旅のリンゴオーナー園で、オーナーによる「サンふじ」収穫体験会を開いた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、入園・収穫時間を予め設定し、少人数で行うとともに、荷造り等の作業を屋外で行うなど、協力を要請し、開催に踏み切った。
この制度は、今年で23年を数える企画。例年4月頃からJAホームページやダイレクトメールによる募集を行うが、新型コロナウイルスと園主の高齢化を考慮し、募集数を減らした。新規希望者の8本を含み、83本の樹が予約された。収穫体験会まで、3人の園主が玉肥大や着色、病害虫に注意を払い、また、樹ごとに個数に大きな差が無いように丁寧に管理してきた。
当日は県内外各地から61組が訪れ、収穫作業。神奈川県から訪れたリピーター客は「コロナ禍で来るのも申し訳ないと思ったが、毎年家族の恒例行事で、とても楽しみにしていた」と話し、家族4人で丁寧にりんごを採っていた。園主の田島敬久さんは、収穫体験会の開催に安堵の笑みを浮かべ、「みなさんの笑顔や子どもたちのはしゃぐ声を聞くことができて嬉しい。今までのようなお茶や交流などおもてなしはできないが、自分で収穫するという体験そのものを楽しんでもらえれば嬉しい」と話した。
当日来園できなかったオーナーには、園主が収穫し送付する予定。園主の高齢化が課題となるなか、実行委員会では、地区の生産者に園主としての参加を呼びかけながら、オーナー制度を継続したい考えだ。

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