JAながのは11月8日から、冷蔵保存しているブドウ「シャインマスカット」の出荷を始めた。JAの2020年度シャインマスカット出荷計画45万ケース(1ケース5キロ換算)の内、1割余りが貯蔵用冷蔵庫を活用して11月以降の需要期に備える。須高、千曲地域などの貯蔵用冷蔵庫を導入しているブドウ農家約200戸が取り組んでいる。
全国的に同品種の生産が増えている中で、市場流通が減る11、12月に販売できる長期貯蔵で、歳暮やクリスマス、年末年始の需要にも対応し、高単価を確保している。長期販売することで出荷を平準化して、単価の安定につなげる。また、香港、台湾を中心に需要が高く、輸出にも取り組んでいる。
JA管内では2~4坪ほどの冷蔵庫を生産者が導入している。JAは今後も冷蔵庫の導入推進と栽培、貯蔵技術の向上を図る方針だ。
須坂市の須坂共選所では連日、検品、出荷作業が行われ、2月頃まで続く。ピーク時には日量3000ケース(同)を超える。