JAグリーン長野各流通センターで、リンゴ「サンふじ」の集荷を11月2日から始めた。今年は、例年に比べ熟度が進み、着色が良く仕上がってきている。味が良く、歳暮等の需要が高いため、JAでは、11月中旬から12月初旬を販売重点期間に据え、11月最終週には4センターで「ふじ特別販売期間」を設定。生産者への出荷要請を強め、数量の確保による安定的な出荷・販売を行い、生産者手取りの向上に努めている。
JAりんご部会では、11月2日から5日にかけて支部・地区ごと「出荷講習会」を開催。5日の長野市篠ノ井3会場では約80人が出席するなか、営農技術員が生育状況や販売情勢、集出荷上の注意点を見本果を示して説明した。生育期に昼夜の温度差があり、色付きが良い年だが、一部で生理障害のつる割れ果や小玉果もあることから、最終的な玉回し作業を行うことや、市場出荷向けと家庭用向けの一次選別によって、手取りの向上につなげることを呼びかけた。生産者の一人は、「毎年のふじまつりはコロナの影響でなくなったが、おいしいりんごを多くのお客さんに届けたい」と話した。
JAでは2020年度、118,000ケース(1ケース=10kg/前年103,256ケース/114%)を予定。地元市場、大阪、中京、関東方面の重点市場へ出荷する。例年、土・日・祝日に行う「ふじまつり」は、感染症対策で中止し、特別販売期間を設けて分散集客し、販売先・量の確保をめざしている。