長年の蚕糸絹業への貢献を称え、故林博子さん「蚕糸有功賞」授与

JA上伊那
表彰状をうけとる林さんの実弟北澤秀樹さん(中央)
表彰状をうけとる林さんの実弟北澤秀樹さん(中央)

60年にわたり養蚕を営み蚕糸絹業へ貢献したとして、駒ヶ根市の故林博子さん(享年84)へ(一財)大日本蚕糸会より『蚕糸有功賞』が授与された。
例年東京で表彰式が開催されていたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で授与式が中止となったため10月26日、伊那市のJA上伊那本所で御子柴茂樹組合長より林さんの実弟北澤英樹さんに表彰状を授与した。
林さんは昭和35年に夫の好美さんと結婚後2人で養蚕を営み、1974年から1992年まで19年間、年間1トン養蚕を続けた。2015年に夫が亡くなった後も飼育量を減らしながら急逝された今年6月まで養蚕を続けてきた。
養蚕の手伝いをしていた実弟の北澤さんは「姉にとって養蚕は生きがいだった。長年頑張って続けてきたことが認められてよかったと思う。と話した。
上伊那管内では3軒の養蚕農家が蚕の飼育を行っており、県内総生産量約2トンのうち約1トンの繭を生産している。

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