長野市戸隠地域で栽培されている伝統野菜「戸隠大根(戸隠おろし)」の出荷が10月26日から始まった。戸隠地域の生産者を中心とする「戸隠おろし振興会」の29人が栽培し、農産物直売所の他、10トンほどJAながのを通して出荷する。収穫は11月20日頃まで続く。
戸隠大根の肉質は硬く、長さは15~20センチほど。太さは直径4~5センチほどで、大根にしては小ぶり。辛さの中に甘みがあり、おろしてそばやうどんの薬味として使われている。また硬い肉質はたくあん漬けに適しており、加工品としての需要がある。2007年に県の伝統野菜として認定された。
振興会は県、JAと協力し、地元の戸隠中学校1年生の授業で戸隠大根の栽培体験、特徴や歴史、食べ方などを伝え、次世代へ伝統継承の取り組みもしている。