JAながのは、子どもたちや生活困窮者などの支援に充てる農産物や食品を募る「フードドライブ」の取り組みを拡大している。JAがめざす「安心して暮らせる地域社会づくり」の一環。昨年は2.5トンの食品を寄付したが、今年は年末までに総計10トンを目標に取り組んでいる。
10~11月まで管内各地で開いている地元農産物直売市の統一企画としてフードドライブを行い、会場で組合員や職員から米や缶詰、レトルト食品などが寄付された。また、女性部活動で部員が食品を持ち寄ったほか、農業関連子会社「ながの農花」から野菜類、米生産部会からは米の寄付があった。12月には、ながのフルーツセンターからリンゴの寄付を予定している。集まった食材は、長野県とNPO2団体を通じ、支援を必要としている子ども食堂、生活困窮者、福祉施設などに届けられる。
JAと県長野地域振興局は11月19日、長野合同庁舎でフードドライブの贈呈式を開いた。JAから集まった食品の一部3.5トンを届け、JAの斉藤重雄常務と宮沢信代女性部長から吉沢正局長に目録が手渡された。
斉藤常務は「子ども達には地元でとれた農産物を食べて元気に育ってほしい。食を通じた地域貢献活動をしていきたい」と話した。
吉沢局長は「JAからの寄付により、子どもたちの笑顔につながっている。引き続き支援をお願いしたい」と感謝を伝えた。
JAは今後も、フードドライブをはじめ地域貢献活動への積極的な取り組みを継続していく方針。