JAみなみ信州女性部喬木支部のフレッシュミズグループ「Spica(スピカ)」は、ピザ生地ができるスピカピザキットを喬木村に2校ある小学校の6年生59人にプレゼントした。
同グループは"安全安心な地元産の小麦でパンを作りたい"と若手女性農家を中心に集まり、遊休農地を活用した小麦栽培を行い、7年目を迎える。
毎年、同村の小学6年生を対象に、小麦栽培の授業と、地元産小麦を使ったピザづくりの食育活動も行い、6年目となる今年も計画を進めていた。
新型コロナ感染症防止により同村小学校の調理実習が自粛されていることから、学校でのピザづくりができず、同グループは「せめて小麦のことを学ぶ機会と、家で作って食べてもらいたい」とSpicaピザキットをプレゼントした。
同キットには、同グループが作った小麦を製粉した強力粉、全粒粉のほか、ドライイースト、塩、砂糖が、ピザ1枚になる分量で用紙し、クッキングぺ―パーやピザ生地レシピ、Spicaの活動をまとめた紹介文も同封。好みの具材を乗せれば家庭で簡単にできるよう工夫した。
同グループは10月28日に同村第二小へ、11月4日に同第一小へ届けた。
第一小学校にはメンバー4人が訪れ、小麦の授業を行った。授業では、都道府県別生産量や小麦の栽培時期等の授業し、ピザ作りの実演を行った。
小麦の授業を受けた児童は「いろんな料理で食べている小麦の多くが海外産だったことにびっくりした。チーズをいっぱい乗せたピザを作りたい」と話した。
六年一組の佐川尚吾教諭は「コロナ過でも工夫し授業を行っていただけてありがたかった。地域や農業を身近に感じる機会になって良い経験になったと思います」と話した。
同グループの清水純子さんは「いつもは小麦の学習を通して児童に食の大切さを学んでもらってきましたが、今年はご家族の方にも国産や地元産の農産物の大切さやおいしさを感じてもらえたらうれしいです」と話した。