「農家は決してあきらめない」令和2年野菜販売反省会

JA洗馬
初のWeb開催となった野菜販売反省会
初のWeb開催となった野菜販売反省会

JA洗馬では、11月19日木曜日に「令和2年度野菜販売反省会」を開催した。当日はコロナウイルス感染症予防を実施しながら、参加者全員マスク着用で会議を行った。通常の年であれば関東、中京、京阪神から馴染みの市場担当者にお越し頂いていたが、本年は、初の試みとしてコロナ禍の中でのWeb会議による参加を呼び掛けた。
令和2年度の野菜販売は、年度当初からの新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響により、外食産業、加工業務中心に需要が著しく落ち込み、特にJA洗馬の主力であるレタスはじめ葉洋菜については、春作秋作において出荷調整廃棄事業が発動されるなど、価格情勢は例年にない安値で推移した。更に、6月・7月の長雨、8月の高温干ばつなどの異常気象は、栽培環境にも農作業にも悪影響を与えた。
JA洗馬北沢泉代表理事組合長は、会議の冒頭で「コロナ禍とはいえ、農業で生計を立てる農家は大変厳しい1年となってしまった。JA、全農、市場が洗馬という産地の生産力向上のために何が出来るかをもう一度精査しながら、体制を整える必要がある。この販売反省会が来年への実りにつながるよう望む」と挨拶した。JA洗馬園芸専門委員会の大熊陽一委員長も「来年農家はどんな生産体制を築き、JAはどんな販売をしていくのか課題としていく中で、市場関係者にも一層の消費拡大に向け売り込み強化をお願いしたい」と挨拶した。
Webで出席した市場担当者からは「外食産業中心に非常に消費が落ち込んでいる。GOTOキャンペーン等で多少は戻りつつもあるが、コロナウイルス第3波も非常に心配。先行きが見えない中で、唯一今年は量販店中心に一般消費が伸びた。洗馬の野菜は昔から品質評価も高く、量販店からもお墨付きをもらっている。一層の品質向上に加え、あきらめずに生産基盤の維持拡大を図って欲しい」と激励をいただいた。
会議に出席した農家のお一人は「来年はオリンピック・パラリンピックも開催されると聞く。新型コロナウイルスに対抗するワクチンの開発も進んでいるようだ。先行きが見えない中にもひと筋の光明が見え始めていると信じている。農業一本で生活していく我々には本当に苦しく厳しい1年であったが、あきらめずにより良い野菜、より新鮮でおいしい農産物が提供できる産地として心を燃やして頑張るしかない」と話していた。

MENU